【本要約】複利で伸びる1つの習慣-ジェームズ・クリアー【モチベーションだけで習慣化は無理】

複利で伸びる1つの習慣ジェームズ・クリア 本要約
モチベーションだけで習慣化は難しい。

ダイエットや英語学習、等々、絶対習慣にすると決めて1週間くらいしたら「なかったことにする」人いませんか?ーーーはい。私です。

そんな方に、『複利で伸びる1つの習慣』ジェームズ・クリアー著がおすすめです。

習慣を始めて定着させる/辞めることについて書かれたのが本書です。

習慣化するため具体的な方法が書かれており、これまで自分の失敗の理由もよくわかる本となっています。モチベーションだけでは習慣化が難しいということも書かれています。

本ブログではできるだけ要点を絞って解説していきます。

習慣化の方法

時間がない方向けに簡単に説明すると以下をやるだけです。

  • STEP1:行動変化の4法則(きっかけ・欲求・反応・報酬)を理解する
  • STEP2:各法則に対する対策を決める
  • STEP3:実行する

STEP1:行動変化の4法則(きっかけ・欲求・反応・報酬)を理解する

習慣化するための行動変化には、以下4法則があります。

  • 第一の法則:きっかけ
  • 第二の法則:欲求
  • 第三の法則:反応
  • 第四の法則:報酬

例えば、仕事中にスマホでソーシャルメディアを頻繁に見てしまうのが習慣になってしまう経緯を考えるとわかりやすいです。

法則スマホでソーシャルメディアを見てしまうこと習慣化
第一の法則:きっかけ仕事中、障害にぶつかる。
第二の法則:欲求行き詰まりから、憂さ晴らしをしたい。
第三の法則:反応スマホを取り出し、ソーシャルメディアをチェックする。
第四の法則:報酬憂さ晴らしの欲求が満たさせる。
ソーシャルメディアを見ることが、仕事で障害が出ることと結びつく。

STEP2:各法則に対する対策を決める

各段階に対して、良い習慣を身に着けるために各々対策を決めます。

どこかが抜けていると習慣定着が難しくなります

良い習慣の身に着け方

法則良い習慣の身に着け方
第一の法則:きっかけはっきりさせる
第二の法則:欲求魅力的にする
第三の法則:反応易しくする
第四の法則:報酬満足できるようにする

私が毎朝寝起きの散歩を習慣化した時の例は以下のとおりです。

例)早朝散歩を習慣化するための対策
法則良い習慣の身に着け方早朝の散歩を習慣化するための対策
第一の法則:きっかけはっきりさせる・朝起きたら、靴下を履いて、日焼けどめを塗って近くの市役所まで歩く
第二の法則:欲求魅力的にする・散歩後、甘いプロテインを飲んだ後で、温水シャワー+冷水シャワーでさっぱり
第三の法則:反応易しくする・寝ている格好で着替えず行くことにする
(開始のハードルをできるだけ低くする)
・散歩なので雨の日も傘をさして毎日できる
・散歩を30分と決めてギリギリ疲れない負荷にする
第四の法則:報酬満足できるようにする・iphoneを持参して歩数を記録。後で確認
(記録も易しくしている)
継続の実績を確認できるのため自己肯定感があがる。
→結果、歩数をiphoneで確認して自己肯定感を上げることと、朝起きて散歩することが結び付く。

本書では、【モチベーション】より【はっきりさせる】ことが習慣化には効果があるという実験結果を載せています。

具体的に「<何日>の<何時>に<どこ>で、運動する」という計画を立てたグループは、
その習慣を行うモチベーションを上げる説明をしたグループより、2倍以上 習慣化に達成した

私は、朝起きて散歩することを習慣化することに成功しました。
私の散歩の習慣化については、【第一法則:はっきりさせる】に加えて、【第二法則:易しくする】ということが特に大事だったなと思います。

余談ですが、RIZAP社にチョコザップという事業があります。
本サービスは、着替えや靴の履き替えなしで、軽く運動できる場所をコンビニのような徒歩圏内に出店しています。運動習慣のハードルを可能な限り下げる(第二法則:易しくする)ということを実践している例として参考になります。

悪い習慣のやめ方

悪い習慣をやめるためには、良い習慣化とは逆をやればいいのです。

例)仕事中、スマホでSNSをチェックしてしまうことをやめたい
法則良い習慣の身に着け方仕事中、スマホで習慣化するための対策(例)
第一の法則:きっかけ見えないようにする・仕事をする時にスマホをロッカーにしまう
(自宅では別の部屋に置く)
・ホーム画面に対象アプリを表示しない
第二の法則:欲求つまらなくする・スマホをモノクロモードにする(面白くなくなる)
第三の法則:反応難しくする・スマホからアプリ(例:instagram)を消して、PCからしか見ないようにする。
・時間制限(例えば30分)と設定して、超えると1アクションしないと継続して見れないようにする。
第四の法則:報酬満足できないようにする・時間制限を超えてしまったことを記録につける。
(可能なら友人・恋人、配偶者等に宣言して状況報告する)

STEP3:実行する

あとは実行するのみです。

STEP2で具体的な行動を定義しているので、迷わず続けることができるのでは似ないかと思います。
STEP3で習慣化できない場合、STEP2の対策が抜けている、もしくは弱い可能性があります。
本当に習慣化したいなら、対策をより強くすること(より易しくする等)が必要
なのだと思います。

昔流行した「ビリギャル」という小説(映画化もされた)では、小学校4年生の学力のギャルの女子高生が慶応大学に合格するために、髪を切って、おしゃれをやめて(遊びに行くことを【難しくする】)、勉強に集中するように追い込んでいたなぁとふと思い出しました。

まとめ:習慣化の効果

習慣化の効果を最後に話したいと思います。

小さな習慣でも、毎日一パーセントよくなったら、一年後には三十七倍よくなる
(1年間、毎日1パーセントよくなる場合、1.01の36乗=37.78)

習慣化により、結果は以下の潜在能力のプラトーのように、時間とともに急に伸びる(複利のように!)というのが本書の主張です。

▼潜在能力のプラトー(本書 P32をもとに作成)

英語ができる友人から、学習をコツコツ続けていたら、ある時期から急激にわかるようになったという話を聞いたことがあります。(私は失望の谷に、何度も落ちています)

すぐに結果がでない時、以下の言葉が勇気づけてくれます。

何をやっても無駄に思える時、わたしは石工がハンマーで岩をたたき割るのを見に行く。
おそらく100回たたいても、岩にはひびひとつ見られない。
ところが101回目に叩いたとき、岩は二つに割れる。
岩を割ったのは、最後の一打ちでない—それまでのすべての殴打である。

社会革命主義者ジェイコブ・リース

本書では本ブログで紹介しきれなかった習慣化に有用な対策が、豊富かつ具体的に書かれています。

繰り返しになりますが、モチベーションだけでは習慣化は難しいです。

習慣化に挫折していて、今度こそという方に本書はおすすめです。

\世界累計 1,500万部のベストセラー/

ジェームズ・クリアー式 複利で伸びる1つの習慣 (フェニックスシリーズ) 単行本(ソフトカバー) – 2019/10/12
ジェームズ・クリアー (著), 牛原 眞弓 (翻訳)

https://amzn.to/48MpMj9

コメント

タイトルとURLをコピーしました