40歳過ぎてから色々なことがしんどい
(体力的にも精神的にも。。。)
1年以上この状態が続いている今の私です。
色々調べてみると、どうやら『ミッドライフ・クライシス(ミドルエイジ・クライシス)』っぽいのです。
※『ミッドライフ・クライシス』は、『ミドルエイジ・クライシス』ともいわれるようです。
ミッドライフ・クライシス(ミドルエイジ・クライシス)とは、人生の折り返し地点である中年期に、自分のアイデンティティや人生について問い、葛藤や不安を感じたりする心理状態を指します。
日本語では「中年の危機」とも呼ばれます。Google検索の「AIによる概要」より
関連書籍を様々読んでいるのですが、
『ミッドライフ・クライシス 80%の人が襲われる”しんどい”の正体』 鎌田實(著)
のタイトルがそのものだったので読んでみました。
本書を読んで
『”ミッドライフ・クライシス(中年の危機)”は40~60代の誰にでも起きる』
とわかり、気持ちが楽になりました。
中年の危機を迎え、同様のしんどさを抱えている方に、本書で私が参考になった2つをご紹介します。
- ミッドライフ・クライシスの8つの原因
- ミッドライフ・クライシスの乗り越え方(3つの考え方)
ミッドライフ・クライシスは誰にでも起きる
本書では40~60代の80%がミッドライフ・クライシスに遭遇すると言われています。
早い人は35歳からミッドライフ・クライシスに襲われることもあります。
ミッドライフ・クライシス発生の8つの原因
きっかけは一つではなく8つの原因があると分析されています。
ポイントは人によって原因は異なること、1つが原因ではないということです。
私自身は、①人生の山頂が見えたこと、父との死別から④自分の人生の終わりを意識したこと、⑤自分探しが終わらない、⑦仕事のプレッシャーが大きくストレス過剰の状態で働き続けていたという4つが合わさっていたように思います。
人生が成功している人も、人生に失敗し続けてきた人も、同じように危機を迎える可能性が強く、誰でも襲われます。
①自分の人生の山頂が見えてくる
40代に突入して、人生の山頂が思い描いていた以上に低いことを知ったとたん、絶望する。
②病気が見つかり、闘病が始まる
健康だった人が病気になり、当たり前だった生活が突然できなくなり、想像以上に日常生活でストレスが溜まってしまう。
③酒・賭け事・不倫・・・自分でコントロールできないことにはまる
中年の時期にアルコール等の依存症のあるもの(賭け事・不倫等)にのめりこんでしまう。
④下り坂の向こう側に、遠くではあるが死が見える
人生の中間点に差し掛かると若い時期にあまり意識しなかった死(人生の終わり)を意識する。
その瞬間、自分がこれまで何を成し、これから先何ができるかという焦りが生まれる。
⑤自分探しが終わらない
思春期や青年期の間に確立しておかなければならないアイデンティティが確立できていないと、モラトリアム状態が続いて中年期にミッドライフ・クライシスを大きく感じてしまう。
(俳優のキアヌ・リーブス氏も同様の理由で味わった)
⑥子供が自分の元から巣立ち、「空の巣症候群」に陥る
子育てを一生懸命やってきたが、子供が成長して、自分の元から離れている時に、自分は何のために生きているのかわからなくなってしまう。(特に女性に多い)
⑦過度なストレスを抱えたまま、オーバーワークを続けている
自分の限界を超えたストレスを抱えた状態で、働きすぎてしまう。
(不眠症等が同時に起きている場合もある)
⑧人生をうまく乗り切った人が初めて「つまずき」と向き合う
人生の中でピークといえるような大きな仕事、成功したと感じた後に鬱々とした時期がくる。
(歌手の武田鉄矢氏は主演したドラマ『101回目のプロポーズ』が大ヒット後、20年近く鬱々とした時期があったという)
ミッドライフ・クライシスの乗り越える3つの考え方
本書では、乗り越え方について、上記の各々の原因に対して、エビデンスに基づく効果的な対策が書かれているものではありません。体系だって対策が整理されておらず、人の体験談や、筆者が考える対策が書かれています。
(エビデンスがない、まとまりがない文章に不満を見つ読者もいるようです[Amazonレビューより])
私自身、同様の不満を持ちつつも、同じ世代や年上の中年のおじさん・おばさんが、どのように中年の危機にぶつかり、どう乗り越えたのかという事例は、参考になりました。
(同じように対策できるかは別ですが、心は軽くなりました)
本書から抜粋して、私が参考になった3つの考え方を書きます。
(本書では実事例をまじえて書かれています)
(1) 自分が今いる場所を再定義する
「自分は、本当にこの居場所を望んで今まで生きてきたのだろうか?」と再度考えてみる。
ミッドライフ・クライシスは辛いけれども、人生の軌道修正をする最後のチャンス。
(2) ミッドライフ・クライシスは“成長痛”ととらえる
長寿命化している現在、中年であっても生きていくためには変化していかなくてはならない。
ミッドライフ・クライシスは変化に対応するための“成長痛” “脱皮の苦しみ”ととらえて、ほどほどに危機を楽しむ。
(3) ”逃げ”と”新しい挑戦”の線引きは曖昧
一つの選択をする際、”逃げ”か”新しい挑戦”か、どちらか曖昧なのだから、周りにどう思われても自分がやりたいことを選択すればいい。
まとめ
本書は、ミッドライフ・クライシスについて、悩みがきえる即効性のある対策を説明する本ではありません。
ミッドライフクライシスの8つの原因にあるとおり、複数が絡み合っているため、即効性のある対策自体が難しいようにも思います。
私はいくつかある事例を読み、「あぁミッドライフ・クライシスに遭遇するのは自分だけじゃないんだ。誰でも発生するものなんだ。」と理解するだけでも気持ちはすごく軽くなりました。
\「最近色々しんどいな」と感じる中年の方に参考になると思います/
ミッドライフ・クライシス (青春新書INTELLIGENCE 625) 新書 – 2021/7/2
鎌田 實 (著)
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